インバウンドの問題
  • これからのインバウンドに必要な考え方

    観光客の目が厳しくなった今、どう取り組むべきか?

    Frontier編集部

  • APR 04 2019

数年前から来日観光客が急激に増え、東京・京都や奈良などの“ザ・観光地”が外国人で溢れていました。当時の観光客にとってすべてが珍しく、観光業は最低限の商品やサービスでも十分な売り上げを確保できました。しかし、今では観光客一人当たりの消費額が伸び悩み、2017年と比べマイナスに転換しています。なぜでしょうか?

まずは下記の動画を見てください。昔と今の体操(オリンピック)を比較した映像です。

昔はぶら下がっているだけでメダル取れましたが、その程度では今の予選にも参加できません。インバウンド取り込みでも同じことが言えます。2017年までは表面的・形式的な内容でもウケたが、今はもう通用しません。観光客の目が厳しくなり、より濃い体験を求めています。

これからもインバウンド需要を取り込むためには、2つのポイントを押さえる必要があります。一つ目は高い付加価値を提供することです。“消費”だけで客を裁いていくのではなく、“ここでしか得られない特別な体験”を提供できるよう、商品やサービスを進化させる努力が必要です。

40%の外国人が多言語表示の分かりにくさに不便を感じています
外国人旅行者と国内の多言語化に関するアンケート(観光庁、2017年)

二つ目のポイントは商品やサービスを正確に伝えることです。観光庁が2017年に行ったアンケートによると、40%弱の観光客が多言語表示の分かりにくさ、コミュニケーションの取りにくさが壁になっていると答えています。

宿泊施設のホームページを例に取ると、日本語版はキレイな作りで細かい情報が記載されていますが、英語版(あればの話ですが)は外部旅行サイトか概要だけを載せた1ページのみです。文章は自動翻訳に近い無味無臭なもので、サービスの良さが全く伝わりません。飲食店の場合はメニュー、他のサービスは利用方法に関する説明など、同様の問題が起きています。

日本の“おもてなし”の真価が問われています。上記の2つのポイントを意識して取り組めば、舌が肥えた観光客のニーズに応えることができます。

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