マニュアル翻訳の「品質」を決める「技術」

マニュアル翻訳の難しさ、求められる品質、必要な技術とFrontierが提供できる
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マニュアル翻訳が大変な理由 翻訳見積もりへ
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そもそもマニュアル翻訳とは

ルールと注意事項が多い翻訳の一つ

複合的な技術が求められる翻訳

新しい家電製品を買ったとき、どのタイミングで取り扱い説明書(以下、マニュアル)を読みますか?使う前?困ったとき?それとも、引っ越しの片付けで偶然見つけたときですか?ユーザーによってマニュアルの存在価値は様々です。しかし、メーカーにとって、マニュアルは「私たちが汗水を流して作った製品の全機能を余すことなく、安全に使ってほしい」という願いを込めたコミュニケーションツールです。

マニュアルの文章や説明方法はターゲット(読み手)に合わせて制作されます。内容を正しく理解してもらうためには、正しい用語(社内用語、一般的な用語等を含む)を使う必要があります。その用語集と呼ばれるものは製品によって数百件にも上ることがあります。さらに、スムーズな情報の吸収を促すために表現を統一する必要があります。表現の統一等を定めるスタイルガイドは企業によって数千件のルールから構成される場合があります。その気が遠くなるようなルール等と努力は正確な内容を伝えるため必要不可欠です。内容に不備があるとユーザーが思わぬケガや事故に巻き込まれる可能性があります。

ここから本題です。“自分の常識は他人の非常識”と言われるように、そのマニュアルを普通に翻訳しただけで海外でも通用しますか?大体の情報が伝わりますが、その言語のマニュアルとして体を成しているかというと、そうではありません。用語集・スタイルガイドを遵守しながら、現地の人にも正確に伝えられるように様々なアダプテーションを施す作業が追加で発生します。

このように、マニュアル翻訳は通常の翻訳と比べて注意事項が多く、厳格な品質管理を必要とします。用語集・スタイルガイドは“暗記”して翻訳できるものではないので、高品質な翻訳を提供するためには様々な技術を組み合わせる必要があります。

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マニュアル翻訳が抱える問題点

ミスがユーザーの事故につながります

品質の合格点

原文と同じ意味を伝える翻訳であることは言うまでもありません。正しく翻訳されることが翻訳の大前提です。マニュアル翻訳の品質を決定づけるのはズバリ“用語と表現の統一”です。業界の人でなければピンとこない考え方なので、詳しく説明します。

用語の統一

次の場面を想像してください:
クルマに詳しくないペーパードライバーの親に新車を買ってあげました。親は反対していましたが、週2回20キロ離れたとなり町の病院まで自転車で通院している状況を子供として放っておけなかったのです。ディーラー周辺は交通量が多く、そこからいきなり運転させるのは酷なので、車を実家の駐車場まで運んであげました。その日は一緒に走りながら使い方を説明しようと考えていましたが、会社からの急な仕事で実家をそのまま出発。「とりあえず、クルマのマニュアルを見ながらやってみて」と親に言い残しながら。

30年ぶりの運転です。早速最初の壁に阻まれました。カギを挿す場所がないからドアが開けられない。そもそも、カギがない!付属品の箱をひっくり返してもギザギザの金属が付いたカギらしきものは見当たらない。マニュアルの78ページ“ドアの開け方”を見ると、ドアを開けるにはどうやら「スマートリモコン」を使う必要がある。「スマートリモコン?なにそれ?」。「18ページの付属品一覧を見ればどういうものか分かるはず!」と思いついたものの、「スマートリモコン」に関する記述はなく、「インテリジェントキー」のイラストしかありませんでした。

このように、同じものを指しながら違う用語を使うと意味が伝わらないことがあります。「使い方を教える」という役割を果たしていないどころか、ユーザーからクレームの嵐が来るのは目に見えています。そのようなマニュアルでユーザーがケガしたり、思わぬ事故が発生したりすれば、すぐ訴訟問題に発展します。“製造物責任”が問われます。

表現の統一

物事に決まった流れができるとスムーズに進んだり、内容がスーッと頭に入ったりします。逆に“流れ”が崩れると簡単なものでも理解しづらくなります。行き慣れているスーパーがレイアウト変更で何がどこにいったのか分からなくなり、ちょっとしたストレスを感じた経験はありませんか?

ユーザーがマニュアルを理解できないと不要なクレームが増え、誤った製品の使い方で思わぬ事故の発生につながります。マニュアル翻訳で表現の統一が重要視される理由はそこにあります。

理想と現実

用語と表現の統一はマニュアル翻訳の重要な品質です。その品質を保持するため、 用語集とスタイルガイドが大きな役割を果たします。用語集には使用すべき単語が指定され、スタイルガイドには使用すべき表現が定められています。いわば翻訳のルールブックのようなものです。理論上、「その二つのルールブックさえあれば品質の悪い翻訳が出るわけがありません」と断言することはある意味できます。しかし、現実は少々違います。

例えば、用語集とスタイルガイドは両方を合わせて50項目(50個のルール)があったとしましょう。50個のルールを記憶して守りながら翻訳するのは大変ですが、翻訳原稿が250ワード(1ページ)だけだったら“気合い”で何とかなります。実際に、業界の多くの翻訳会社と翻訳者はテキストエディタ―と“気合い”だけで品質を保っています。

しかし、マニュアルは製品や内容によっては一冊数百ページ、100万ワード以上の規模になります。さらに、実際の用語集とスタイルガイドの項目数はものによって3000項目以上に上ります。様々な技術を組み合わせた合理的な品質管理が必要ですが、業界のスタンダードはまだ“ルールを暗記して目で必死に探す”原始的なやり方です。「信じて依頼した翻訳に裏切られた」経験の原因はここにある可能性が高いと言えます。

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Frontierのソリューション

圧倒的な技術で品質を高める

合理的な信念

「人間はミスする生き物」です。生まれてこの方一度も消しゴムを使ったことのない人はそう簡単に見つからないと思います。しかし、チェック工程でもミスを見逃してしまえば、翻訳の品質はいつまで経っても上がりません。そのため、フロンティアは一つの信念である「翻訳は人間、チェックは機械」を貫いています。

文節単位の解析技術

いい家は釘と金槌だけでは建てられない。設計図をはじめ、無数の道具と職人の技術を組み合わせる必要があります。同じように、いい翻訳はテキストエディタ―と翻訳者の記憶だけでは生まれません。

Frontierは最新のアプリケーションで原稿を文節ごとに分け、文章全体を体系的に捉えます。文字の数、類似している文節の有無、文節の類似率、用語集・スタイルガイドの有効性等、様々な観点から原稿と向き合います。翻訳者はその数値や特長から最適な翻訳方法を選んで訳文を編み出します。

現場で培った豊富な経験

Frontierの翻訳者は日本を代表する大手メーカー等で腕を磨き、多くのクライアントからお墨付きを得ているプロです。長年モノを開発する側にいたことから、“生みの苦しみ”を誰よりも分かります。そのため、私たちは商品の特徴を正確に汲み取り、原文の意図をしっかり表現します。

学習能力を備えた高精度なチェック

文節ごとに翻訳された原稿はそのあとチェック工程に移ります。3000項目にも及ぶ用語集・スタイルガイドがプリセットされたプログラムによって高い精度でチェックされます。プログラムには学習能力機能があり、ミスとして新たに登録されたフィードバックが次回のチェック項目として追加されます。

社内翻訳ならではの高いセキュリティー

発売まであと数か月、細心の注意を払って開発していた製品の新機能とスペックが市場に漏れ、予定していた発表イベントの効果が激減しました。悲しいですが、私たちがメーカーにいたときにそのようなことを経験しました。

20年前まで情報はただの情報でした。しかし、今では情報はお金そのものです。利益に結び付く場合があれば、大きな損失を与えることもあります。Frontierは“情報の価値”を知っています。クライアントのご依頼を第三者に再委託せず、社内の高いセキュリティー環境で翻訳しています。最新の設備を導入し、ファイルの暗号化、ITリテラシーの定期的な研修など、ソフト・ハードの両面から徹底したセキュリティー対策に力を入れています。

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万全のサポートサービス

完璧なマニュアルに仕上げます

対応できるファイル形式

Frontierは簡易なテキストファイルから、Microsoft Word、Microsoft Excel、Adobe InDesign、Adobe FrameMaker、DITA、HTML形式のWebマニュアルやヘルプファイルにも対応しています。いずれもFrontierの翻訳者が使い慣れている形式なので、ファイルの中身やレイアウトを壊すことなく、ご希望の翻訳に仕上げます。その他のファイル形式についてはご相談ください。メジャーなファイルではなくても、私たちの翻訳プロセスに組み込めることがほとんどです。

DTPで見た目もキレイに

翻訳はされているものの、ファイルがぐちゃぐちゃになって戻された経験はありますか?正規のアプリケーションを使用せず、知識もないまま文章だけを翻訳するとそうなってしまいます。

Frontierはそれぞれのファイル形式、アプリケーションの知識を持った翻訳者が対応しますので、ファイルが壊れて戻されることはありません。それどころか、翻訳言語に合わせた改行等のレイアウト調整までやって納品します。DTPを含めたマニュアル翻訳サービスを提供していますので、ご希望の場合はお見積もりのときにお知らせください。何をどのように、どのタイミングでやれば一番効率がいいのかを含めてご案内します。

旧製品のレガシーを保ちながら翻訳します

「シリーズ内の統一感を保つため、今まで開発した製品のマニュアルに翻訳を合わせてほしい」。Frontierはその思いにも応えます! それまで翻訳されたマニュアルを解析し、翻訳メモリーを構築することによって、マニュアル間で翻訳を統一することもできます。旧製品を使用しているリピーターが違和感なく新製品にも素早く慣れ親しむことができます。 さらに、今回翻訳されたマニュアルの訳文データが蓄積されますので、次回の新しいマニュアルがより早く、より安く、そしてより分かりやすくなります。